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農業用ドローンの事例農業用ドローンの可能性とは?現場で得た情報をもとに解説!

農業用ドローンの可能性とは?現場で得た情報をもとに解説!

農業用ドローンの事例
2018.05.18

 

前回までは弊社や展示会についてお話してきました。そこで今回はもっと具体的に入り込んだお話をしたいと思います。今回のお話は ”農業” についてです。今まで産業用ドローンで農業に携わるまでは全く知識が0に近い状態でした。。。もちろん今でもまだまだ未熟な部分がたくさんありますが、日ごろから勉強していることやお客様に教えていただいたこと、展示会で得た情報、営業を行っている中で様々な方とお話をしてきたことを少しこの場をかりてお話させて頂きます。

 

農業用ドローンの使用方法について

ドローンは、空撮や物流、災害調査などさまざまな分野で活用されていますが、現在農業で使用されているドローンとはどのようなものがあるのでしょうか。

まず一つ、皆さんもご存じだとおもいます弊社でも取り扱っている「農薬散布」です。こちらはご説明しなくても問題ないかと思いますので、省略させて頂きます。

それでは2つ目「育成状態の監視」です。育成状態の監視とはもちろん上空から高画質カメラを用いて撮影して確認することですが、現在では特殊なカメラを積載し作物からの反射スピードで立体的なマップを描き育成状態を確認することができます。そうすることで育成状態が悪いところだけに薬剤を散布することが可能になり、農薬の使用量が少なくなるため経費のコストカットにつながります。ただし広大な圃場を管理している農家様にはいい話かとおもいますが、一般的な農家様が運用するには機体のコストが高くなってしまうのが現状です。今後この育成状態の監視ドローンと、農薬散布ドローンが連携して飛行を行うように進化していくでしょう。

現在の市場で一般的にお客様に知られているものはこの二つになるかと思います。そこで弊社が現在進めさせて頂いているドローンがあります。それは「農作業の補助」です。補助というと荷物を運んだりするように考えがちですが、新しいドローンは照明を取り付けます。超高光量のLEDを取り付け夜間に収穫を行う作物に対して使用します。今までは作業者の頭にライトをつけ収穫したりスポットライトを照らして行っていましたが、LEDを取り付けたドローンを上空の定点でホバリングをさせることによりライトが不要になり圃場全体を見渡すことができるため作業効率を図ります。スポットライトの設置が難しく今までみにくかった部分までも確認できるため作業者のけがの防止にもつながります。
ただし実用的にするには長時間ホバリングしなくてはいけません。そこで、有線で電力供給する必要があります。現在有線にするにはコストが非常に高くなるため現在弊社ではコストをいかに下げることができるかいろいろ思案中になります。

農林水産航空協会認定機の農業用ドローンについて

それでは、ドローンのメリットは分かったけれど、どこのメーカーのドローンを使用すればいいのかわからない方も多いでしょう。弊社では「農薬散布ドローン」を取り扱っていますのでこちらのお話を行わさせて頂きます。

まず農薬散布のドローンで、農林水産航空協会(以下、農水協)の認定機とよくお聞きするかと思いますが、農水協とはどのような団体なのでしょうか。
農水協の事業は、農林水産業におけるマルチローター(ドローン)の利用の安全かつ効率的な推進を図ることにより農林水産業の安定生産、生産性の向 上を図り、日本全体の食料自給率の向上、国民の食の安全、生活・自然環境の保全に寄与することを 目的としています。と明記されています。簡単にいうと、農薬散布は薬剤の散布なので安全で確かな性能を持っているマルチローターを認定する。という団体になります。こちらの認定機であれば様々試験(飛行性能・安定性能・安全性能・散布性能・耐久性能)など行っていますのでお客様は安心して作業に使用することができます。

 

ということは、農水協の認定されていない機体は性能が悪いということ??
いいえ。認定されていない機体は悪いとは一概には言えません。2017年より農薬散布ドローンの安定性能や飛行性能が大きく向上した年でもあるので、今では安定して飛行したり初心者の方で操作できるのは当たり前です。
ただし、散布性能は全く話が異なります。弊社の飛助MG認定機も申請から認定されるまで約1年2か月を要しました。散布幅4mの中をいかに綺麗に散布を行うことができるのかは、飛行性能とは全く別です。ただノズルの設置位置や、噴霧圧などを調整するのではなく、飛行スピード、高度、粒子径、噴霧量など他にもいろいろ確認しないといけない項目がたくさんあります。認定を受けていない機体はこのような試験を行うことは非常に難しいので、購入されるお客様は機体の安定性能だけでなく散布性能も見極める必要があり使用する場合は自己責任という形になります。
認定機になることで少し価格は上がってしまいますが、お客様に安心して確かな性能の製品をご使用頂く為に弊社は認定機を取得したという結論になります。

農林水産航空協会認定機 飛助MGの製品ページはこちら
飛助DX 農業用農薬散布ドローンの製品ページはこちら

 

まとめ

農業用ドローンの機能や今後の可能性についてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。農業用ドローンは今後もさらなる進化が期待でき、ドローンビジネスもますます拡大していくことでしょう。当社もその進化の一役を担っていけるように日々企業活動してまいります。

農業用ドローンに関して、疑問点等ございましたら、下記のリンクからお気軽にお問い合わせください。

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