
軽助55は、最大55kgの積載性能を持つ国産運搬ドローンです。林業ドローン「森飛」で培った技術を基に開発され、傾斜地や強風下でも安定飛行を実現。農業・建設・電力・防災など多分野での物資運搬に対応し、現場作業の効率化と省力化に貢献します。
希望小売価格 3,500,000円~(税込:3,850,000円~)
風や傾斜、アクセスの難しさが重なる山林環境でも、安定・安全に物資を運べる機体を目指し、マゼックスは住友林業株式会社と共同開発体制を築き、全国の急傾斜地や山間地で実証実験を重ねてきました。
多くの現場関係者や技術パー トナ ー の協力を得て、2020年には国内初の林業用ドローン「森飛」が誕生。平地向けドロ ーンでは難しかった領域に革新をもたらし、現在では林業に限らず幅広い分野で活躍しています。
その技術と経験を基に、さらなる積載力と用途拡大を追求して開発されたのが新型機「軽助55」。景大55kgの積載性能を備え、苗木や資材の運搬に加え、農作物の搬送、電力設備資材や建設部材の輸送など、多用途で活躍する運搬ドローンです。
2024年の能登半島地震において、土砂崩れにより孤立し断水が続く牧場に対し、ドロ ーンによる緊急物資輸送を実施。約 1kmの距離を40往復し、半日で約1トンの水を届けました。これにより、約100頭の牛の命を守ることができました。ドローンが災害現場での有効な輸送手段となることを実証した事例です。
様々な運搬方式がある中、吊り下げ式運搬だと作業効率が高い反面、加速・ブレーキなどの重心移動により、ハンチング(上下動が収まらない)状態に陥り危険が生じる場合があります。そこで運搬物に生じる上下左右の揺れを吸収し、ハンチングを抑制する独自の共振防止装置を開発し、安全な航行・運搬を実現しました。
傾斜地でのドローンの離着陸は困難ですが、だからと言って運搬物を空中から落下させるわけにもいきません。そこで運搬物が地面に着地すると自動的に開く、自動切り離しフックを採用しました。これにより荷外し作業が不要となり、作業者の効率と安全性の向上を実現します。
作業現場によっては障害物があって操縦地点から目的地点を見渡せないケースがあります。 軽助55には2台の送信機で1台の機体を操縦できる2オペレーション機能が標準装備されています。飛行中に出発点にいる操縦者から、到着点にいる操縦者に操縦権を移行することができ、スムーズに作業を進めることができます。
機体が受信するGPS信号と、オプションで追加できるRTK基地局からの信号を組み合わせることで、山間部など電波受信が困難な現場でも安定した自動飛行が実現可能です。予め飛行ポイントを登録することで、2地点間の往復飛行であればストレスなく飛行させることが可能です。
軽助55の操縦は直感性を重視し、初心者の方でも簡単に操縦できる設計です。また機体が衛星から取得するGPS信号に加え、RTK基地局(オプション)を設置することで更なる安定性や自動飛行を実現することが可能です。通信切断時の自動帰還機能や、木に荷物が引っ掛かった場合の緊急切離し装置など、万が ーの安全機能も万全です。
展開寸法(プロペラを除く) | 長2090mm×幅2270mm×高780mm |
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格納寸法(プロペラを除く) | 長1270mm×幅800mm×高970mm |
プロペラ数 | 6枚 |
プロペラ直径 | 43inch |
操縦装置 | FUTABA製 T16IZ×2台 |
使用周波数帯 | 2.4GHz |
機体重量 | 31.0Kg(RTK仕様)31.3Kg |
機体重量+切離装置/共振防止装置 | 32.2Kg(RTK仕様)32.5Kg |
バッテリー重量 | 23.4Kg |
最大積載重量 | 55.0Kg |
バッテリー規格 | 3192Wh LiHV53.2V |
フェールセーフ | 自動着陸、ジオフェンス、各警報機能 |
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その他機能 | 高度・速度維持、姿勢安定化制御 |
最高時速 | 25km/h |
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最大到達高度 | 300m(離陸地点より) |
最大飛行距離 | 1000m(離陸地点より) |
電波到達距離 | 1000m(操縦装置の性能) |
飛行可能風速 | 最大7m/s |
最大離陸重量 | 110.6Kg(RTK仕様)110.9Kg |
最大飛行時間 | 26分(無負荷状態) |
使用可能温度 | 5〜40℃ |
充電器入力電圧 | 100〜240V • 50〜60Hz |
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充電器100V時最大出力 | 1500W |
充電器200V時最大出力 | 3000W |
充電器最大ストレージ | 700W×2 |
充電器寸法 | 276mm×154mm×216mm |
充電器重量 | 6kg |
製品をご利用いただく前には必ず注意事項を全てご確認ください。
本製品をご利用頂く方は全て確認頂いたこととします。
オペレーター・ナビゲーターだけでなく飛行区域の周りにいる人々や物にも危険をもたらします。安全な状態・環境を十分に確認した上で・・・続きを読む