ドローンスマート農業のデメリットや導入事例をご紹介

スマート農業のデメリットや導入事例をご紹介

ドローン
2021.12.18

スマート農業のデメリットや導入事例をご紹介
農業従事者の高齢化や担い手不足を解消する一手として注目されているのが、スマート農業です。スマート農業は業務効率向上や省人化、収穫量向上などのメリットがありますが、多くのデメリットを抱えているのも事実です。
本記事ではスマート農業における技術や導入事例、デメリットについてご紹介します。スマート農業を実現するにはデメリットを理解した上で、導入するのがポイントです。

スマート農業とは?農家にとって身近な導入事例をご紹介

スマート農業とは、主にロボット技術、ICT(情報通信技術)、AIを活用した、従来とは異なる新しい農業のことです。スマート農業を理解するためには、ロボット技術とICTの2つについて事例で押さえておきましょう。

「スマート農業とは?」の詳しい記事はこちら

スマート農業におけるロボット技術とは?ロボット技術の導入事例

ロボット技術とは、主に電力によってロボットを駆動させ電子制御する技術の総称です。またロボット技術にはセンサーが欠かせません。センサーは電磁気的・熱的・音響的・化学的性などの信号を検知し、別媒体の信号に置き換える装置のことです。
多くの農家にとって身近な、スマート農業におけるロボット技術の例として、ハウスの開け閉めや圃場の水量調整が挙げられます。
例えば、熱的センサーでハウス内の温度を検知し、一定の温度を越えた場合には、ロボット技術の一つであるモーターの駆動によって自動的にハウスを開閉し温度を管理できます。
また雨によって圃場の水位が必要以上に上昇した場合、水量を検知し自動的に補助の水を放流し水位の過度な上昇を抑えるなどが挙げられます。
農業における具体的なロボット機器としては、自動化されたロボットトラクターやドローンなどが挙げられます。

スマート農業におけるICTとは?ICTの導入事例

もっとも身近なICTはメールやSNS、チャットサービスが挙げられます。こうしたICTではスマートフォンやタブレットなどを活用し、遠隔地でも情報を共有したり確認したりといったことが可能です。

農業におけるICTとしては、農業に欠かせない地域の気候や気温といった気象データを把握し、現場の作業に活かすのが代表的な例です。
例えば気象情報をICTによって収集し、週間の気象情報を分析することで、農業におけるデータに即した判断ができるようになります。
また降水確率が週の後半から高い場合には、週の前半で農作業を進めるといった判断指針としての活用をはじめ、過去の気象データから農作物における生育の傾向や収穫時期を導き出すことで、収穫量の向上や栽培時のリスクを抑えるといった活用も可能です。

他にもドローンを飛ばし、スマホやタブレットを使い遠隔で農地の状態をICTにより確認したり、農薬や肥料を散布することで作業負担を軽減している活用事例もあります。

「ドローン・IoT・ICTの活用によるスマート農業の事例についてご紹介」の記事はこちら

スマート農業にはデメリットも多い?

スマート農業にはデメリットも多い?
スマート農業を導入することで、上記でご紹介した他にも業務の見える化、農業技術・ノウハウの継承の実現、人手不足の解消、業務効率など、多くの課題解決が期待できます。
その一方でスマート農業が多くの農家で導入されているかといえば、そうではなく実際にスマート農業にはさまざまなデメリットがあるのも事実です。そのためスマート農業を進めるにはデメリットも把握し理解した上で導入できるかがポイントです。実際にスマート農業には、次のようなデメリットが挙げられます。

導入コストに伴うデメリット

スマート農業は上記でご紹介したようなロボット技術やICTを活用することになりますが、そうした機器やシステムの導入コストがデメリットになります。昨今は法人として組織で農業を営むケースも増えていますが、多くの農家は一族や家族で営んでいる比較的小規模な農家です。
そうした農家が機器やシステムを揃えるのは容易ではなく、なかなかスマート農業に踏み切れないのが実情です。一方でドローンなどの数十万円程で揃えられる機器から少しずつ導入し、スマート農業に取り組んでいる農家も増えてきています。

拡張性に伴うデメリット

スマート農業が注目され始めたのは、比較的最近のことです。そのため機器やシステムの導入コストが高いことに加えて、機器やシステム間の互換性が統一されておらず拡張性が低い点もデメリットです。
もう数年ほどすれば、業界内のスタンダードが確立され、互換性や拡張性も高くなることが見込まれています。しかし現段階では多くの機器やシステムで互換性が統一されてないこともあり、初期コストや運用コストが高くなってしまうケースが多くなっています。

活用方法に伴うデメリット

農業従事者の多くが高齢者であり、機器やシステム活用に苦手意識を持つ方が多く、活用方法がデメリットとなっています。実際にスマート農業の活用を進めるには、農業の知識に加えて、スマート農業やロボット技術、ICTの理解も重要です。そのためスマート農業のメリットは理解していても、活用となると足踏みしてしまう農家も多いのが実情です。

「農業用農薬散布ドローンの活用方法と6つのメリット」はこちら

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