国産だからこそ日本の圃場に最適化。
現在農業用ドローンは大型化しており、搭載できる容量が増加しています。しかし、大型化により作業効率や散布性能が比例して上昇するとは限りません。国内と海外とでは薬剤の使用方法や圃場面積が大きく異なり、日本では機体の使用方法が限定されます。大型化に比例したバッテリーや充電器、維持コストの増加により決して‘‘使いやすい‘とは言えません。
そんな農業用ドローンを日本の圃場で活躍できる「飛助DX」を開発しました。
希望小売価格 880,000円~(税込:968,000円~)
国内の圃場は1箇所あたり50a以下が多く、そのような圃場で効率的に運用するためにはバッテリー1つあたりの飛行時間が最も大きな課題でした。そこで最も使用される国内の圃場面積を基本にバッテリー容量や構成、推進部品の設計、フレームの軽量化を行い、消費電力量の削減に成功し飛行時間が大幅に向上しました。また搭載する薬剤を圃場に必要な量だけ搭載することで、1つのバッテリーで最大16L=2haを薬剤散布できます。
モーターの数が少ないほど大きなプロペラを搭載することが可能で、プロペラが大きいほど降下気流の中に薬剤を留めて散布することができます。薬剤が風に流れにくくなり舞い上がる量を抑え、作物の葉裏や根元まで均一に散布することができます。(図1)
前進は前側ノズル、後進は後側ノズルから噴霧するように自動制御されます。ノズルから噴霧された瞬間に前側プロペラのダウンウォッシュで薬剤を吹き降ろし、その上を通過する後側プロペラでさらに薬剤を抑え込み、前後進でも散布性能を変えません。(図2)
そこで自社開発した前後切替装置と組み合わせることで、悪影響を及ぼす渦の脱出に成功。 ①前側プロペラ気流で薬剤を下に吹き降ろす。 ②その上を通過する後側プロペラ気流でさらに抑えこみ、確実に薬剤を作物に付着させる。
日本の農薬に適したドローンを生み出すための散布システムは、小型ドローンでも無人ヘリと同等の散布性能を実現しました。通常の2倍のダウンウォッシュを利用でき、穀物はもちろん、野菜や果樹など固い葉裏や根まで均一に散布でき、ドリフト低減にも有効で周辺の圃場まで流れることを防ぎます。
※この散布システムはマゼックス独自開発によるもので特許取得済みです。
従来までは既存する制御装置を採用していたため、国内のニーズに合わせた機能や性能に対応できない場面が多々ありました。その問題を解消するため、株式会社マゼックスが使いやすさにこだわった独自の制御装置(フライトコントローラ)を搭載しました。強い耐衝撃性を備えたプラットフォームと複数のIMU・CPU・バロメーターで構成され、優れた処理能力で飛行安定性を大幅に向上。強風時でも非常に安定したホバリング性能で、飛行中の高度維持や姿勢制御も精密に行い操縦者の負担を減少させます。
新型制御装置の位置情報取得アンテナは取得するGPS個数が大幅に向上しています。従来は12~15個だった衛星数が、20~22個ほどまでに増加しました。山に囲まれた山間地でも多くの衛星数を取得できることで、良質なGPS信号を取得することが可能になり、GPSロストの可能性を減少させ安全なフライトを実現します。(図1)
従来の高度レーダーは、送信機に付属するタブレットを使って調節する必要があり、実際に飛行してみると風や場所などの環境変化や、作物の種類に応じて再度調整をしなければいけないことが多々ありました。簡単に直感で使えるドローンにするため、タブレットを使わない高精度高度レーダーです。「維持したい高度に合わせスイッチを押すだけ。」たったそれだけで設定が完了します。さまざまな状況に応じて瞬時に高度変更が可能で、再設定する場合ももう一度スイッチを押すだけです。(図2)
※高度レーダーはオプションです。
飛行中の安全性を向上するために、最も飛行中のリスクが高い前方の135°の広範囲を高感度ミリ波レーダーで障害物検知します。センチ幅の送電線や木の枝などの障害物も検知することが可能で、障害物と一定の距離まで近づくとその場でホバリングを行います。
操作方法は高度レーダー同様、スイッチを倒すだけで簡単にON/OFFを選択することが可能です。また耐薬・防水性に優れ、薬剤が付着しても安心です。(図3)
※障害物レーダーはオプションです。
GPSを使用して飛行経路がズレないように自動で補正され、速度は15kmで固定、散布装置も緑線だけを散布するように連動散布します。ホバリング時や横移動時は散布装置が自動停止するので毎回操作する必要はありません。スイッチひとつで4m自動横移動でき、誰が操作しても簡単に同じ作業品質を保つことが可能です。
前後横移動、散布装置のON・OFFも全て自動制御します。前後移動だけ散布装置がON、ホバリングと横移動は散布装置がOFFになり薬剤を均一に散布します。自動飛行中でもスティック1本で地点の延長や短縮も可能です。また薬剤補充して再開するときも中断ポイントから自動復帰します。
飛助に限らず日本の圃場では毎回設定する必要がある自動飛行より、ほとんどが自動制御されている直進アシストが作業効率を向上させます。
モーター内には薬剤による腐食を防止するためのコーティングや、遠心冷却フィンが内蔵され冷却効率を高め、合計で最大60kg以上の推進力があるモーターで安全性も向上しています。高強度なCNC加工のフレームと最適化された構造設計で耐衝撃性も高く、変形や誤動作の可能性を減らします。
さまざまな安全装置や便利機能を搭載するために、耐久性を損なわず軽量化を行い、コンパクトな機体に仕上げました。組み立ては非常に簡単で、圃場に到着して数分で飛行準備を完了できます。ワンタッチの固定式ベルトやプロペラホルダーも標準で付いているので乗用車の移動でも安心です。
タンクの脱着を容易にするために、つまみを押すだけでタンクが脱着できるように進化しました。この構造は前モデルのプロペラの固定に使用されていた構造のため、信頼性も高く利便性が高い製品です。もちろん粒剤散布装置も同じ機構が備えられているため、液剤散布装置への交換も数分で完了できます。
モデル名 | 飛助DX 23年モデル |
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展開サイズ | 1160×1160×620mm |
格納サイズ | 658×658×620mm |
モーター外径 | 88mm |
プロペラ | 炭素繊維30inch |
バッテリーサイズ | 203×142.5×75.5mm |
バッテリー重量 | 3.8kg |
バッテリー容量 | 12SHV 743.28wh 15C |
最大搭載重量 | 9L |
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タンク容量 | 10L |
ノズルチップ | レヒラー社 |
タンク材質 | ポリエチレン |
散布幅 | 4m |
最大流量 | 4L/分 |
ノズル数 | 4個 |
散布ポンプ | マルチポンプ |
機体総重量(液剤) | 15.9kg(バッテリー含む) |
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機体総重量(粒剤) | 14.9kg(バッテリー含む) |
最大離陸重量(液剤) | 24.9kg |
最大離陸重量(粒剤) | 24.9kg |
最大搭載重量 | 液剤9L、粒剤10kg |
最大ホバリング時間 | 25分 |
最大使用風速 | 8m/s |
最大飛行速度 | 15km/h |
最大到達高度 | 50m(離陸地点より) |
最大飛行距離 | 300m(離陸地点より) |
電波到達距離 | 1000m |
使用可能温度 | 5~40℃ |
送信機 | |
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送信機機種 | FUTABA 12K |
動作周波数 | 2.4GHz |
最大伝送距離 | 1000m |
受信機 | R3008SB |
モニター | 128X64ドット |
充電器 | |
外寸寸法 | 294×139×282mm |
重量 | 5.6kg |
入力電源 | 100-240V |
出力電力 | AC100V:1200W |
充電電流 | 20A |
重量 | 90g |
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周波数 | 24.125GHz |
測定範囲 | 0.3~15m |
測定精度 | 0.1m |
保護レベル | IP67 |
重量 | 80g |
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周波数 | 24.125GHz |
測定範囲 | 10m |
測定精度 | 0.1m |
保護レベル | IP67 |
農林水産省から落下分散(散布性能)をHPなどで公表することが規定されています。
ドローンに吐出ノズルを取り付ければ均一に散布できるものではなく、散布性能は特殊な試験方法でないと確認することができません。散布量や均一性を遵守しないと、農薬取締法に抵触し罰則(3年以下の懲役または百万円以下の罰金)が課せられる場合があります。
機体を発注して機体番号を取得します。
飛行許可書を取得後、散布飛行作業が可能です。
製品をご利用いただく前には必ず注意事項を全てご確認ください。
本製品をご利用頂く方は全て確認頂いたこととします。
オペレーター・ナビゲーターだけでなく飛行区域の周りにいる人々や物にも危険をもたらします。安全な状態・環境を十分に確認した上で・・・続きを読む