近年、農薬散布を中心に農業分野におけるドローンの活用・活躍が盛んです。以前まではドローンといえば、田畑への農薬散布がメジャーでした。しかし現在はりんごやみかん、梨、ぶどうといった果樹にもドローンの導入が進んでいます。
また農薬散布はもちろん、カラスからの被害や窃盗の監視、受粉などにもドローンが活用されています。そのため担い手不足が深刻化している農業分野における、ドローンの活躍は今後も進んでいくと見込まれています。
本記事では、果樹におけるドローンによる農薬散布を中心にご紹介していきます。果樹農家やドローンの活用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
まずドローンは、以前まで主流だった農業用の無人ヘリコプターと比べ、積載重量が少なく薬剤タンクの容量が小さい特徴があります。よって高濃度な農薬や少量でも効果が高い農薬が求められています。
またそのようなドローンの特徴に合わせて、使用可能な農薬は以下のような農薬です。
基本的には、上記のような記載のある農薬が果樹をはじめ農業において、ドローンで使用可能な農薬です。またその他の農薬でも、希釈倍率や使用量を守って使用できる場合は、ドローンで使用可能です。
ドローンの活用拡大に向けて動いている農林水産省では、ドローンで使用できる農薬数の拡大に向かって尽力しています。また農薬登録における試験成績が簡略化されたことで、登録数が増加し、農業で使用可能な農薬が次々に登録されています。
ドローンで使用できる農薬は日々増えていますので、以前に比べると多くの農薬が使用できるようになっています。しかし使用できる農薬が不透明な場合は、思わぬ事故に発展させないためにも、正確な情報を確認しましょう。またドローンで使用可能な農薬の詳細は、農林水産省が運営している「農薬登録情報提供システム」で確認できます。
農業が盛んな地域では、特に農業分野におけるドローンの活用・活躍が顕著です。その中でも中国では、ドローンメーカーの最大手の1つである「DJI」によって「フルーツツリーモデル」が開発されました。
フルーツツリーモデルは、その名の通り果樹園用のドローンです。自動で障害物を避ける機能はもちろん、雑草と果樹を識別し見分けられます。さらに見分けられる果樹の種類は20種類以上にものぼり、その性能の高さからドローンによる「完全自動果樹園」が実現すると期待されています。
しかし中国にある多くの果樹園の周辺には、ドローンの障害になってしまう住居や農業施設などの建物や電柱が多く存在します。さらに地形も複雑なことから、果樹の植え付けや高さは均等ではありません。そのため中国での「完全自動果樹園」実現にはもう少し時間がかかる見込みです。
その一方で日本では、地形や果樹の植え付け、高さなどが揃えられ農地が整っているケースも珍しくありません。そのため今からドローンの導入を進めておくことで、早い段階でドローンによる効率的な果樹栽培につながる可能性も高いと言えるでしょう。
今後は中国の事例をはじめとして、日本でも果樹や米を中心に農業におけるドローン導入が進む見込みです。実際に農林水産省が次々に施策を打っており、補助金など金銭面のサポートも進んでいます。そんな農業においてドローンを活用するには、まず農薬散布から導入する農家が多い傾向にあります。
ドローン導入するにあたって、重要なのがコストパフォーマンスについてです。
マゼックスのご提供している農薬散布できる代表的なドローン「飛助DX」では、時速15kmで幅4mを散布するので、10aを1分程で散布することが可能です。またスムーズに次の圃場に向かって作業できるので、人力で散布するよりも作業時間を1/5短縮できます。
以下がドローンを委託する場合と導入のコストの違いです。
このように4年間使用すると、委託に比べ半額でドローンによる農薬散布ができる計算になります。
本記事では、果樹におけるドローンによる農薬散布を中心にご紹介してきました。ドローンの活躍は今後も進んでいくと見込まれており、日本でも多くの事業者が導入を進めています。
果樹農家や費用対効果に優れたドローンの活をご検討の方は、ぜひ上記でご紹介したマゼックスのドローン「飛助DX」をチェックしてみてください。