ドローンの「デモ会」「デモフライト説明会」とは　参加方法や参加時の注意点も

農業用ドローンのメーカーや農機の販売店のウェブサイトを見ると、ときどき「デモ会」「デモフライト説明会」というものの案内が目につきます。名前のとおり、ドローンを飛行させているのが見られる会ですが、「デモ会」「デモフライト説明会」では具体的にどのようなことをしているのか、参加方法などについてもご紹介します。

農業用ドローンの「デモ会」「デモフライト説明会」とは

メーカーや販売店が、農業用ドローンの導入を検討中の方に向けて、製品を実際に見てもらえるように「デモ会」「デモフライト説明会」というものを開催しています。ドローンの導入を検討する際に必要な一通りの情報を知ることができる説明会で、具体的には以下のようなコンテンツになっていることが多いです。

• ・機体の紹介
• ・デモフライトの見学
• ・質疑応答

これらの内容に加えて、主催者がドローン教習施設を保有している場合は、合わせて教習プランの案内を受けられることもあります。はじめてドローンを導入される際は、やはり操縦に不安を感じられる方が多いので、実際のフライトを見学しながら自分でも操縦できそうかもチェックしてみましょう。

「デモ会」「デモフライト説明会」は、製品のパンフレットやホームページ、動画などでは感じられない実際の飛行の様子や、機体の重量感、操作性などを確認することができる、とても有益な機会です。
また、販売担当者から機種選定や実際の運用方法について直接アドバイスがもらえたり、導入費用やコストパフォーマンスについて相談できたりします。ドローン導入にまつわる不安や懸念点を払拭できる絶好の機会として「デモ会」「デモフライト説明会」をご活用ください。

「デモ会」参加方法は2種類

デモ会は、メーカーや販売店があらかじめ日時と場所を指定して、参加希望者を募って実施されるものと、デモ会の開催希望者がメーカーや販売店に開催依頼をして実施されるものの大きく2種類あります。

メーカーや販売店が企画して開催する「デモ会」

メーカーや販売店が主催者となってデモ会を開催しています。
主催者があらかじめ開催日時と場所を指定していて、参加希望者は参加申し込みをすることで、デモ会に参加することができます。
デモ会の開催日時や場所は、メーカーや販売店各社のホームページやSNSで告知されることが多いので、参加できそうなデモ会を見つけたら申し込んでみると良いでしょう。

こちらのデモ会は、ドローン飛行が可能な広場や、ドローン教習所などで行われることが多く、開催場所の大きさや駐車場の確保等の都合などによって、参加定員が決まっている場合があります。

• 開催日時：主催者が指定
• 開催場所：主催者が指定する場所（広場やドローン教習所など）
• 参加方法：申込フォームなどから希望者が申し込む
• 参加費用：基本的に無料であることが多い
• デモ機：主催者が用意した機体。指定できない

マゼックスのデモ会は、「お知らせ」に告知されます。定期的にチェックしてみてください。

開催を依頼して実施される「デモ会」

メーカーや販売店が企画するデモ会に参加できない場合や、近隣でデモ会がなかなか開催されない場合などは、希望者自身が依頼して、個別のデモ会を開催してもらうことができる場合があります。
メーカーや販売店に問い合わせることで開催してもらえることが多いようですが、個別のデモ会も、各社のホームページに「個別デモ会の開催依頼フォーム」といった、専用のお問い合わせフォームが設置されていることもありますので、見つけたら申し込んでみるのも良いでしょう。

個別のデモ会の開催場所はさまざまで、申込者の圃場や、近隣のドローン飛行が可能な広場、ドローン教習所などで開催されることが多いです。また、開催日時にも融通がききますし、あらかじめ圃場サイズや農薬散布を検討している作物の種類などを伝えておくと、それに合ったドローンでのデモフライトを見せてもらえることが多いようです。

• 開催日時：申込者とメーカー・販売店が相談して決定
• 開催場所：申込者の圃場や、近隣の広場などさまざま
• 参加方法：申込フォームなどから希望者が申し込む
• 参加費用：基本的に無料であることが多い
• デモ機：申込者の検討中の機体など、相談のうえ選べることが多い

デモ会参加時の注意点

農業用ドローンの導入を検討中の方にとって、実機が見られる絶好の機会であるデモ会ですが、参加時に注意しておきたいこともいくつかあります。

天候により中止になる場合がある

ドローンは、雨や強風などの悪天候での飛行はNGです。農業用ドローンのデモフライトは基本的に屋外で行うため、悪天候の場合は、参加者や機体、周辺環境の安全を考えて中止になることがほとんどです。
中止になった場合は、主催者から中止の連絡があります。

動きやすい服装で。防寒や日焼け対策等も忘れずに

ドローンを飛ばすことができる広場や、実際の圃場でデモフライトを見学するので、動きやすい服装で参加されることをおすすめします。
また、場合によっては、デモフライトの時間だけでなく、機体の説明や質疑応答などの時間も、すべて屋外で実施されることもあるようですので、防寒や日焼け対策なども忘れないようにしましょう。

駐車場があるかどうか、事前に確認を

メーカーや販売店が主催するデモ会の場合、参加者が数十人規模になることがあります。
開催地まで車で向かう予定の方は、開催地に十分な駐車場があるかどうか、事前に確認しておくと良いでしょう。くれぐれも違法駐車はしないようにしてください。

最後に

農業用ドローンは、決して安くない買い物です。購入したものの使い勝手が悪いとか、思っていたパフォーマンスが得られなかったとか、後で後悔しないように、購入前に実際に製品を体感しておくことが大切です。また、担当者と機体を前にして直接相談できるのも良い機会だと言えます。農業用ドローンの導入を検討されている方は、積極的にデモ会に参加されることをおすすめします。