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ドローンドローンで空中散布可能な除草剤と注意点

ドローンで空中散布可能な除草剤と注意点

ドローン
2021.09.05

さまざまな産業で活用が進んでいるドローンは、その中でも農業分野における活躍が顕著です。農業は特に後継者や担い手の不足から、省人化や業務効率化が求められており、人間の代わりとなって作業できるドローンは頼もしい存在です。
また農業にはさまざまな作業がありますが、その中でもドローンを活用した農薬の空中散布での活用が進んでいます。その際、注意しておく必要があるのが、ドローンで空中散布可能な農薬を確認した上で散布することです。実際に農薬は人体に悪影響を及ぼす可能性もあるため、本記事を参考に注意して散布するようにしてください。

除草剤とは

農業における農薬散布と聞いてまずイメージするものといえば、除草剤ではないでしょうか。そもそも除草剤とは、農薬の1つであり、主に植物を枯らすために用いられます。
ただし一括りに除草剤と言っても、その種類は2種に分けられます。1つ目が接触した植物全てを枯らす非選択的除草剤、2つ目が対象とする植物のみを枯らす選択的除草剤です。
また除草剤で植物を枯らす際の仕組みには、主に次の3種類が挙げられます。①植物の光合成を阻害する除草剤②植物ホルモンを撹乱させる除草剤③植物固有のアミノ酸生合成を阻害する除草剤です。
このように除草剤には、その枯れさせる対象や仕組みによって分類できます。農業で除草剤を使用する際には、これらの種類について押さえておきましょう。

除草剤と農薬の違い

除草剤と農薬を混同してしまうケースもありますが、間違って散布したり、思わぬトラブルを避けるためにも、除草剤と農薬の違いについて確認しておきましょう。
基本的に農薬という大きな枠組みの中に、除草剤が含まれている形です。そのため農薬は除草剤であり、除草剤は農薬の中の1つということになります。
ただし実際には農薬ではない除草剤も存在しており、人が栽培・管理している農作物がある場所では、農薬として登録されている除草剤のみ使用可能です。そのため販売者は農薬でない除草剤には「農薬として使用できない」旨の表示が義務づけられています。
また農薬取締法の改正により、農薬ではない除草剤を農作物などに使うと、法律違反となります。また3年以下の懲役、100万円以下の罰金、場合によっては両方が科せられることになりますので、利用者は注意して扱う必要があります。

空中散布可能な除草剤

そもそも農薬や除草剤は、安全性の面から厳格な規制が設けられていました。しかし昨今はドローンの活用が進むにつれ、農薬や除草剤の扱いも以前よりは緩和されつつあります。とはいえ、農薬や除草剤の空中散布には危険が伴うケースもあるので、散布可能なものとそうでないものを理解しておくことが重要です。
またドローンで空中散布可能な農薬や除草剤は、農林水産省の使用基準によって判断され、農薬取締法に基づき登録されています。そのため農林水産省によって登録されていない農薬は使用できません。
さらに登録されていても、その作物名や使用期限、使用量、使用方法などの使用基準を守り使用する必要があるので注意しましょう。

空中散布可能な除草剤

2021年9月1日現在のドローンに適した農薬の数は、以下のようになっています。

作物分類 登録数
果樹類 31
野菜類 104
いも類 49
豆類 68
サトウキビ 12
てんさい 9
494
麦類 56
はとむぎ 1
とうもろこし 6
飼料作物 1
樹木類 16
6
その他 1

実際にドローンで除草剤を使用する際には、農林水産省のホームページで最新の正確な情報を確認するようにしてください。
参考:農林水産省 ドローンで使用可能な農薬

ドローンで空中散布可能な農薬を調べる方法

ドローンで空中散布可能な農薬は日に日に増加しており、稲や野菜に使用できる農薬に限っては、それぞれ100種を超えています。そうした農薬を調べる際には、2021年3月10日より農林水産省のホームページで公開している「農薬登録情報提供システム」を確認してみましょう。インターネット経由で「農薬登録情報提供システム」にアクセスすれば、ドローンに適した農薬を検索できます。
農薬登録情報提供システム

ドローンによる空中散布を実施するために必要な手続き

現在はドローンにおける規制が緩和され、ドローンを飛ばすだけであれば、航空法に基づいて国土交通省の許可と承認を得るだけとなっています。しかし農薬散布のためにドローンを飛ばす場合には、航空法と農薬取締法の適応を受けるため注意が必要です。

航空法

ドローンで農薬散布するためには、航空法の「危険物輸送」と「物の投下」の項目に該当します。国土交通省の許可と承認を得るには、「10時間以上の飛行経験」「5回以上の農薬散布経験」が必要です。
ドローン飛行に関する法律「航空法」を徹底解説!の記事はこちら

農薬散布法

ドローンでの農薬散布は航空法の他に、農薬取締法にも該当します。そのため農薬ラベルに記載されている使用方法を守る必要があります。上記でご紹介したように、散布可能な農薬を確認の上、使用してください。

まとめ

本記事では農薬と除草剤の違いやドローンで空中散布できる農薬についてご紹介してきました。ドローンによる散布は、農業における省人化や業務効率化に有効な方法です。
しかし農薬の散布は人体に悪影響を及ぼす可能性があるため、その扱いに関しては農林水産省の情報を確認し、間違いのないように使用するようにしてください。

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