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ドローン農業の自動化はどこまでできるのか?求められる技術について

農業の自動化はどこまでできるのか?求められる技術について

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2021.11.10

農業の自動化はどこまでできるのか?求められる技術について昨今は農業をはじめとする各業界で、業務効率向上や省人化を目的にさまざまな機器やシステムの導入によって自動化が進められています。実際に農業分野ではスマート農業や画像認識機器、Iot(モノのインターネット)機器、情報通信技術(ICT)といったAIやロボット技術を活用した自動化への取り組みが講じられています。
しかし、農業分野の自動化は他の業界よりも遅れていると言われているのが実情で、特に後継者不足や人員不足が叫ばれる農業は早期の対応が求められています。
本記事では農業の自動化に着目し、農業の自動化でできることや求められる技術についてご紹介していきます。

農業の自動化とは?

農業には人間が行っているさまざまな作業があり、一つ一つが農作物を作るために欠かせない作業です。そうした作業を、機器やシステムによって代替することが農業における自動化です。
代表的な農作業としては、土づくり・整地、種まき、中耕・培土、害虫防除、収穫などが挙げられます。この他にも育てる農作物によって多種多様な作業があり、その数だけ自動化できる作業もあります。

農業の自動化はどこまでできるのか?農業自動化のメリット

上記のような多種多様な作業がある農業ですが、そうした作業を機器やシステムによって自動化するメリットやできることは、次のような点が挙げられます。

業務効率向上・省人化

昨今さまざまな業界で業務効率向上や省人化が求められています。日本では少子高齢化に伴う労働人口の減少が進んでおり、農業分野では特に労働人口減少による大きな影響を受けているのが実情です。
そうした中で人的な作業を代替する農業の自動化は、業務効率向上や省人化といった農業が抱える課題解決の一手としても注目されています。また業務効率向上・省人化が実現することで、その他の作業に人員を割けるようになり、生産性の向上も期待できます。

農作物の収穫量増加

多くの農家では収穫量が多いほど売り上げもアップするのが一般的ですが、収穫量を上げるには人員を増やす必要がありました。しかし機器やシステムによって人員を代替し自動化することで、人件費よりも少ないコストで収穫量の増加を図れます。
例えば人の感覚で行っていた栽培環境の調整に、センサーを活用してデータを取得するセンシング技術を活用すれば、栽培環境を自動的に適正化でき収穫量増加につながります。他にも田んぼの水位や水量を自動的に調整し、適切な田んぼ環境を整備すれば、人員をかけることなく農作物の収穫量増加を実現できます。

農作物の品質向上

農業の自動化は、農作物の品質を向上させるメリットもあります。実際に農業では、品質向上ができればその分、卸売業者や店舗などに農作物を卸す際に高値で取引されます。
例えば農薬散布の際に、人力で散布するとムラが出てしまい場所によって農作物の成長にもばらつきが出てしまいます。しかしドローンを活用し農薬散布を自動化することで、ムラなくばらつきがない適切な農作物ができ、品質向上につながります。その他にも肥料散布や農作物の病気を早期に発見するなどの効果も得られます。

後継者の育成に効果的

農業では人材不足に伴い後継者不足が課題になっていますが、後継者の育成の面でも自動化は注目されています。元々農業では、ノウハウや技術を現場で見て学ぶのがスタンダードでした。そのため後継者としてノウハウや技術を承継するには、相応の時間が必要でした。
しかし農業を自動化すれば必要最低限の作業を覚えるだけで、比較的少ない経験年数でも従来のような収穫量や品質を保ちながら農業に携われます。こうした後継者の育成を実現しやすいのも、農業の自動化によるメリットです。

組織化し信用力アップが期待できる

昨今は農業法人を立ち上げ、組織として農業に携わるケースも多くなっています。個人で営む農業に比べ組織として農業に携わることで、卸売業者や店舗をはじめとする取引の際にも信用力が向上し、売り上げ確保にも効果的です。
他にも人材確保や税制面でメリットが出る場合があります。実際に融資や補助金などを活用する際に、組織化されていれば審査や借入がスムーズになり、経営上のメリットも挙げられます。

農業の自動化で求められる技術

農業の自動化で求められる技術
農業には農作物によって多種多様な作業が存在するため、その分さまざまな技術が求められています。ここでは農業の自動化に貢献する代表的な技術であるIoTと画像認識技術をご紹介します。

IoT技術

農業で扱う機器やシステムをインターネット接続することが、農業におけるIoTです。例えばインターネット接続されたセンサーを活用すれば、栽培環境における温度や湿度などさまざまな指標をデータ化し収集できるようになります。
またドローンを活用すれば自宅にいながら、農園や田畑の状況を確認できます。そのデータを基に温度や湿度調整、ハウスの開け閉め、水量の調整などができるため、利便性の高いIotの技術が求められています。
「ドローン・IoT・ICTの活用によるスマート農業の事例についてご紹介」の記事はこちら

画像認識技術

農作物の成長を確認する際や収穫時期を決める際には、人間が目視で農作物の状態を確認するのが基本でした。しかし画像認識技術を活用することで、自動的に成長度合いを確認したり、自宅にいながら収穫時期を把握できるようになります。
また画像認識により自動的に農作物の色やサイズなどを認識し、収穫まで行える技術の開発も進んできています。またそうした画像認識技術によって生産性を高めるためにドローンの活用も多くの農家で進んでいます。

各種農業用ドローンを扱うマゼックスでは、産業用ドローンの製造・販売に加えて、修理・国土交通省への代行申請報告の格安サービスも行っています。農業の自動化を考えの方は、お気軽にお問合せください。