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ドローン良い事づくしのスマート農業にも課題がある?導入するためのポイントもご紹介

良い事づくしのスマート農業にも課題がある?導入するためのポイントもご紹介

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2021.10.08


お米や野菜などの食物を育てる農業は生活に欠かせない産業ですが、近年では農業従事者の高齢化、労働力不足、後継者不足が深刻な課題になっています。そうした課題を解決するために、注目されているのがスマート農業です。
スマート農業には農作業の効率アップ、肉体的な負担の軽減、ノウハウのデータ化などのメリットがありますが、導入するためには課題もあります。本記事ではスマート農業の目的をはじめ、スマート農業のメリット、スマート農業を農家が導入する際の課題・ポイントをご紹介していきます。

スマート農業とは?

スマート農業とは、AI(人工知能)やロボット、ICT(情報通信技術)、IoT(モノのインターネット)などのデジタル技術を農業に活用すること。また農業における省力化や生産物の品質向上の実現を目指す農業の新しい形です。
現在日本の農業は、従事者の高齢化、労働力不足、後継者不足など、さまざまな課題を抱えています。そうした課題を解決する一手として、スマート農業による農作業の効率アップ、肉体的な負担の軽減、ノウハウのデータ化が期待されています。

スマート農業とは?の詳しい記事はこちら

スマート農業の目的

スマート農業を導入する主な目的としては、農作業の労働力・後継者不足の解消、次世代への農業技術継承が挙げられます。

農作業の労働力・後継者不足解消

農業従事者の高齢化に伴う労働力不足、労働人口の減少に伴う後継者不足が、農業の課題になっています。そうした労働力不足や後継者不足を、デジタル技術の導入によって作業を代替し改善することが、スマート農業における1つ目の目的です。

次世代への農業技術継承

農作業をデータ化し活用しているケースは少なく、農業従事者になるには実務で経験を積む必要があり、独り立ちには多くの時間を要します。そうした背景もあり多くの農家では後継者不足に悩まされています。
仮に後継者がいたとしても現場で作業を学ぶ必要があり、農業技術の次世代への継承が課題となっています。スマート農業は、そうした次世代への農業技術継承の課題を解決するための糸口となることが2つ目の目的です。

スマート農業のメリット

スマート農業を導入するメリットは、農作業の効率アップ、肉体的な負担の軽減、ノウハウのデータ化が挙げられます。

農作業の効率アップ

スマート農業では過去のデータを基にして作業内容を決定し生産性を向上させたり、AIによって農作物のサイズや色を判別し収穫の時期を決定したりと、作業効率アップが実現できます。またそうした作業効率をアップさせることで、空いた時間を別の作業に回せるようになるメリットがあります。

肉体的な負担の軽減

多くの農作業は体への負担が大きく高齢化の進む農家にとっては、特に過労や危険性を伴う作業もあります。しかし収穫作業や肥料の運搬などにロボット技術を活用することで、農作業を軽作業化・自動化し肉体的な負担を軽減できるメリットがあります。

ノウハウのデータ化

スマート農業を導入することで、農業における技術やノウハウなどのデータ化が可能です。ノウハウやさまざまな指標をデータ化し、インターネット接続されたセンサーで水や肥料を与えるタイミングを計測し、農作物に適したタイミングで対応できます。
またIoTによって収集した過去の農業データを蓄積することで、経験の浅い後継者・農業従事者でもデータ化されたノウハウや指標に基づき農作業が可能です。

スマート農業の課題とは?

これまで紹介してきたようにスマート農業は良い事づくしですが、スマート農業には導入コストや作業者の育成といった課題があります。

導入コストがかかる

スマート農業をはじめる際には、基本的に専用のデジタル機器や、それを活用するサービスの導入が必要です。そうしたデジタル機器やサービス導入には多くの導入コストが発生します。
実際にスマート化された農機は、さまざまな作業を代替できる魅力がありますが、従来の農機に比べると高額でコスト面の導入ハードルが高いのが現状です。

作業者の育成の必要性

農業者にとって利便性の高いデジタル機器やサービスが次々に登場していますが、活用するためにはそれらの操作を理解する必要があります。
とはいえ高齢化が問題になっている今、年齢的にもデジタル機器やサービス活用は難しいのが実情です。そのためデジタル機器やサービスのサポート体制が課題となっており、また農業とITそれぞれに精通した人材の育成が不可欠になっています。

スマート農業を導入するためのポイント


農作業の効率アップ、肉体的な負担の軽減、ノウハウのデータ化が期待できるスマート農業ですが、導入コストや作業者の育成には課題があるのも実情です。そうした課題を解決するためには、以下のポイントを押さえてみてください。

リース・補助金・助成金制度の活用

スマート農業導入のコスト面がネックになる場合には、デジタル機器のリースを活用するのも1つの方法です。一定期間の契約で機器をリースすることで、購入に比べコストを削減できます。
またスマート農業には補助金・助成金制度の活用も重要なポイントです。国をあげてスマート農業を推進している現在は、自治体からの補助金、助成金制度が利用できます。詳細は各自治体によって異なるので、各自治体を通して確認しましょう。

「農業用ドローン導入時に利用できる補助金とは?」の記事はこちら

スマート農業用の機器・サービスのサポート体制が手厚い会社を選ぶ

上記でご紹介したように、スマート農業の導入には作業者がデジタル機器やサービスについて理解している必要があり、作業者の育成も必要です。作業者がデジタル機器やサービスを理解し実際に農業に活用するためには、単に機器やサービスを提供している会社ではなく、サポート体制が手厚い会社を選ぶと安心です。

まとめ

本記事ではスマート農業の目的をはじめ、スマート農業のメリット、スマート農業を農家が導入する際の課題・ポイントをご紹介していきました。スマート農業には多くのメリットがある一方で、導入するにはコストや育成などの課題も存在します。
そのためリース・補助金・助成金制度の活用や、サポート体制が手厚い会社を選びスマート農業の導入を進めてみてください。

各種農業用ドローンを扱うマゼックスでは、産業用ドローンの製造・販売に加えて、修理・アフターサポート・代行申請も行っています。作業を効率化する農業用ドローンの導入を検討中の方は、お気軽にお問合せください。