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農業用ドローンの事例除草剤散布の6つの方法とドローン散布の際の注意点についてご紹介

除草剤散布の6つの方法とドローン散布の際の注意点についてご紹介

農業用ドローンの事例
2022.07.06

除草剤散布の6つの方法とドローン散布の際の注意点についてご紹介

農地における雑草の発生は、作物を育てるために必要不可欠な土の水分や栄養を奪ってしまいます。さらに雑草が増えると作物に十分な日光が当たらない、病原菌の原因になったりといった弊害もあります。
そのため雑草の発生を防ぐための除草剤散布は、多くの農家にとって不可欠な作業です。しかし従来のような噴霧器による除草剤散布は、大変な労力と時間を有します。そんな労力を軽減し、時短につながるのがドローンを活用した除草剤散布です。本記事では除草剤散布を行う6つの方法をはじめ、ドローンで除草剤散布する際の注意点をご紹介していきます。

除草剤を散布する6つの方法

雑草の発生を防ぐために除草剤散布する場合、以下の6つが挙げられます。将来的にドローンでの除草剤散布を検討している場合には、ドローン以外の方法の特徴も抑えておきましょう。そうすることでドローンを活用した除草剤散布のメリットが、より具体的にわかるようになるはずです。

背負式噴霧機を使った除草剤散布

背負式噴霧機を使った除草剤散布は、最も多くの農家に使用されている方法の1つです。除草剤が入ったタンクを作業者が背負い使用します。タンクの容量は10L未満から25L程度のものが一般的で、重さにすると20kgを越えるケースも珍しくありません。これを背負い除草剤を散布する場合、体に大きな負担がかかります。

肩掛け式噴霧機を使った除草剤散布

肩掛け式噴霧機は、その名の通り片方の肩に噴霧機を掛け除草剤を散布する方法です。一般的には肩掛け式噴霧機のタンク容量は10L未満で、比較的小さな農地や家庭の除草剤散布で使用されています。また比較的安価かつ小型なので、初心者でも手が出しやすく背負式噴霧機に比べ女性でも扱いやすい方法です。

セット式動力噴霧器(セット動噴)を使った除草剤散布

セット式動力噴霧器はセット動噴とも呼ばれ、エンジンもしくはモーターを動力源として除草剤を散布します。背負式噴霧機や肩掛け式噴霧機に比べ、大きな農地の除草剤散布にも使用できるため、本格的な農業用として使用されるケースが多い傾向にあります。

キャリー式噴霧機を使った除草剤散布

キャリー式噴霧機は除草剤の入ったタンク、エンジンやモーター等の動力源、噴霧ホース、そしてタイヤなどがまとめられているタイプの除草剤噴霧器です。車輪がついているため移動しやすい特徴がありますが、起伏のある農地では不向きで、ある程度、整備された農地に適しています。

ラジコン動力噴霧器(小型ヘリコプター含む)を使った除草剤散布

ラジコン動力噴霧器(小型ヘリコプター含む)を使った除草剤散布

ラジコン動力噴霧器は、上記のキャリー式噴霧機と同様に必要な部品がひとまとまりになっており、離れた場所からもリモコン操作できる点が特徴です。遠隔操作できる利点はありますが、購入費用が50〜100万円程度と高額なケースが一般的です。
また小型のヘリコプターを使用した除草剤散布も、一般的にはラジコン動力噴霧器に含まれます。小型ヘリコプターの活用は大規模な農地の除草剤散布には適していますが、業者へ依頼する手間と費用がかさみます。購入する場合であっても数100万円以上するケースが一般的です。

ドローンを使った除草剤散布

昨今農業は人手不足や高齢化が深刻化しており、作業効率向上や除草剤散布の省力化が求められていますが、その一手となるのがドローンを使った除草剤散布です。ドローンを使用し除草剤散布することで、背負式噴霧機や肩掛け式噴霧機のように背負って農地を歩き回る必要がないため、大きな労力軽減につながります。
さらに従来までは小型ヘリコプター同様にドローンの導入が高額になるケースも多くありましたが、昨今では50万円程度から購入できる機体も増えてきています。

除草剤散布をドローンで行う際の注意点

上記でそれぞれの除草剤散布の方法についてご紹介してきましたが、中でもドローンを活用した除草剤散布は、作業者の負担を軽減し作業効率向上の面で大きなメリットがあります。さらに昨今は農業支援に関連する補助金などのサポート体制も充実してきています。そのためドローンによる除草剤散布が進むようになっていますが、実際にドローンで除草剤散布する際には、次の2点に注意してください。

ドローンで使用できる除草剤の種類への理解

ドローンは空中から除草剤を散布するという特性上、安全性の確保のため散布できる除草剤があらかじめ決まっているため、散布の際は注意が必要です。使用できる除草剤の種類は、農林水産省の公式サイトや除草剤散布用のドローン販売店に確認するようにしましょう。
参考:https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/nouyaku.html

ドローンを使用するための手続き

従来まではドローンを使用する際に、特別な手続きは必要ありませんでした。しかし現在は(令和4年6月20日から)重量100g以上の機体が「無人航空機」の扱いに変わり、飛行許可承認申請手続きを含む、航空法の規制対象になりました。こちらも安全にドローンを使用するために不可欠な手続きなので十分注意しましょう。またそうした手続きを代行してくれるドローン販売店もあるので適宜活用すると良いでしょう。
参考:https://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr10_000042.html

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