産業用ドローンの実用化は日進月歩で進み、空撮や農業・林業への活用をはじめさまざまな分野へ広がりを見せています。私たちの生活に欠かせないものの1つに電力があります。家庭の照明を始め、あらゆる家電が電気によって動き、私たちの生活を支えています。
その電気を送ることを送電といいますが、その送電のための電線をつなぐ延線工事の分野にもドローンの躍進は顕著です。
送電工事は、高所であることや感電による危険性も伴う作業です。一方で、あらゆる箇所に電気が必要になっている現在、その必要性も高まっています。そこで危険を回避しつつ、効率的に延線作業を行えるドローンの導入が進んでいるのです。
ここではドローンによる延線工事についてご紹介していきます。また従来の送電工事における欠点や、おすすめのドローンも合わせてご紹介します。
これまでもドローンによる送電工事が行われていましたが、ドローンの性能は現在ほどに発達しておらず、さまざまな欠点を抱えていました。
まずはここで従来のドローンによる送電工事の欠点についてみていきましょう。
従来のドローンは空撮用がほとんどでしたので、送電工事に使用されていたドローンであっても空撮用ドローンを併用するケースが珍しくありませんでした。
そもそも空撮用ドローンは物資の取り付けが想定されていないため、突風が吹くと機体は風に流され安全性を確保することができません。また軽量の紐などを利用しなければいけないため、空中や木に絡まることが多々ありました。
木に絡まってしまうと人の手で対処しなければならず、危険を伴う作業が増えてしまいます。結局のところ、人の手がかかってしまい効率化につながりにくかったと言えます。
先にお伝えしたように、従来の空撮用ドローンは荷物を運ぶ前提で作られていません。そうなると重い荷物を運ぶことは困難です。
工事では延線ようのロープ以外にも器具や部品など、重量のある荷物が多いため、それもドローンで運びたいとなると従来のドローンでは運搬による危険性が高いという欠点がありました。
突風で機体が煽られ最悪の場合は墜落する恐れもあります。
高い場所から重量のある機体が墜落することでその衝撃は大きく、機体が破損し多額の修繕費が発生したり、新規購入の費用がかかってしまいます。またそれだけでなく、人に当たってしまった場合には、人命に関わる大きな事故につながる恐れもありました。
従来のドローンで行う延線工事はさまざまなリスクを伴うことがわかりました。
ここではそんなリスクを回避できる、送電工事に最適な安全・安定性の高い延線ドローン「延助Ⅲ」をご紹介します。送電工事にドローンを検討している方は、押さえておきたい機種です。
重い荷物の運搬が困難、安定性がないなどといった従来の欠点を全て解決できるのが「延助Ⅲ」です。突風にも対処できる33インチの大きく力強いプロペラは、ウルトラカーボンを使用した高い剛性と強度が特徴です。そのため荷物を運搬していても、突風により機体がブレることなく安定した飛行が可能です。さらに最大15kgの力で牽引し、ロープに張力をかけることもできるため延線後作業も簡素化できる点も魅力。
「延助Ⅲ」は機体1台に対して2台の送信機で操縦を行う、国内初搭載の2オペ仕様です。これにより出発地点と目的地点の両方で操縦できます。そのためカメラでの確認や自動操縦が難しい場所でも目視での操縦が可能な点も魅力。結果安全性を確保しながら、効率的に延線作業を進められます。
高性能の切離し装置を実装している点も魅力。スイッチ1つで線材をピンポイントで切り離せ、荷物を降ろす際に機体に近づく必要がなくなり安全性が高まります。また切離し装置が作動しない場合には、緊急リリース装置で切離し装置ごと切り離せるので万が一の場合にも安心です。
そして操作による安全も確保。飛行中に危険を感じた際は、強制的に操縦権を取り上げられます。さらに万が一、片方の送信機が切断されてしまった場合でも、自動的にもう1つの送信機に自動切替するため安心です。
加えて操縦権の移動、バッテリー低下は機体のLEDが点滅して知らせてくれるので、余裕を持って操作できます。
https://mazex.jp/wp/product/346″>延助Ⅲ 延線-架線-索道用ドローンを詳しく見る
今回は送電工事におけるドローンについて、従来の欠点やそれを解消する「延助Ⅲ」をご紹介しました。
従来の空撮用ドローンでの送電工事は、利便性だけでなく安全面でのリスクもありました。送電工事を効率的かつ安全に行うためにも送電工事に適した高性能のドローンの導入を検討してはいかがでしょうか。全国の販売店でフライトデモ又は説明を受けていただけます。お気軽にお問い合わせください。