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農業用ドローンの事例ドローンの寒さ対策は大丈夫?冬にドローンを飛ばす際に気を付けるべきこと

ドローンの寒さ対策は大丈夫?冬にドローンを飛ばす際に気を付けるべきこと

農業用ドローンの事例
2020.10.04

冬にドローンを飛ばす際に気をつけるべきことについてはご存知でしょうか。実はドローンは寒さに弱く、冬にドローンを飛ばす際には寒さ対策を行う必要があります。
そこで今回は冬にドローンを飛ばす際に気をつけるべきことについてお伝えしていきます。またドローンが寒さに弱い理由、そしてそのための対策方法についてもご紹介していきます。ドローンを安全に飛行させるためにも、冬にドローンを利用する機会が多い方は、ぜひ参考にしてみてください。

ドローンは寒さに弱いと言われる理由とは?

ドローンの寒さ対策する上で、そもそも寒さに弱いと言われる理由についても押さえておくことが大切です。ドローンが寒さに弱いと言われる理由として、その大きな要因はバッテリーにあります。
ドローンに使用されている「リポバッテリー」は、軽量ながらも大容量の出力を誇る優秀なバッテリーです。しかしそんなリポバッテリーですが、寒さに弱いという弱点があります。
寒い中の利用でも、何も対策もせずにドローンを飛ばしてしまうと、急激な「電圧の低下」「容量の減少」「消耗の促進」が起こり、不意の墜落につながる危険性が高い傾向にあります。
そのため冬にドローンを飛行させる際には、寒さに弱いリポバッテリーに細心の注意を払いながら運用する必要があります。

ドローンを安全に飛行させるための寒さ対策

リポバッテリーが寒さに弱い原因を押さえ、適切な対策を講じることで安全に飛行させられます。ここでは冬にドローンを安全に飛行させるための5つの寒さ対策についてお伝えいたします。

バッテリーを使用する前日はしっかり充電しておく

寒いなかではバッテリーの性能が低下するにもかかわらず、消耗は通常よりも早い傾向にあります。そのためドローンを飛行させる前日には、フル充電しておくことが重要となっています。また、長時間ドローンの利用が必要な方は、別でフル充電されているバッテリーを用意しておくのも1つの手です。

バッテリーを人肌の温度で温める

ドローン飛行前にバッテリーを人肌で温めるのも有効的な手段です。バッテリー温度は15度以上が推奨値となっておりますが、理想は人肌に近い30〜35度くらいとなっています。
ホッカイロや湯たんぽなどで温める方法もありますが、急激な温度上昇はバッテリーの劣化が進む要因ともなってしまうため、気をつけなければなりません。
そのためバッテリーの劣化も抑え、かつ理想の温度にするためには人肌の温度でじわじわと温める方法がおすすめです。

本格的に使用する前にホバリングで準備運動をする

稼働し始めのバッテリーは、温度や電圧が不安定な状態になっています。そのためまずは本格的に使用する前に、高度1.5mあたりでホバリングすると安心です。温度や電圧を安定させるためだけでなく、異常の有無を事前に確認できます。

天候状況は事前に把握しておく

冬場の強風はドローンやバッテリーにも大きな負荷がかかってしまいます。どんなに寒さ対策をしても、天候条件によってはあまり意味がない可能性もあります。また急な雪など、天候の変化も激しい季節です。そのため事前に天候状況は把握しておき、場合によっては飛行させない判断も大切です。

通常よりもドローンの使用時間は短くする

寒さ対策を行っているとはいえ、一定時間寒いなかにいることでバッテリーは通常よりも負荷がかかっている状態になっています。容量や電圧の低下、消耗も通常より早いため、使用時間も通常よりも短くすると安心です。

ドローンの離着陸ポイントは事前に設置しておこう

あらかじめドローンの離着陸ポイントを設置しておくことで、無駄な飛行距離を発生させないようにしましょう。離着陸ポイントを決めずに適当に飛ばしていると、どれくらいの距離をどれほどの時間で飛行するか予測がつきにくくなります。
寒い環境下では急激なバッテリーの消耗や電圧の低下の可能性が高く、通常よりも墜落のリスクを背負っています。そのため無駄なバッテリー消費を防ぐためにも離着陸ポイントを決めて効率的に飛行させることが大切です。

まとめ

今回は冬のドローン飛行について、ドローンが寒さに弱い理由を踏まえて、寒さ対策についてお伝えいたしました。いとも簡単に空を飛ぶドローンですが、ただでさえその負荷は大きいものです。優秀なリポバッテリーや性能をもつドローンでも、寒さに弱いなどの弱点はあります。
そのため弱点をカバーしつつ、正しく対策することでドローンを安全に飛行させられます。冬にドローンを飛ばす際には、今回ご紹介した内容を押さえ、安全な飛行を心がけましょう。